中国の輸出産業に「コンテナ不足」の悪夢再来か コンテナのリース料が1年前の3倍超に急騰

✎ 1〜 ✎ 1443 ✎ 1444 ✎ 1445 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

需給バランスの乱れによるコンテナ不足は、新型コロナウイルスの世界的大流行の最中にも生じた。今回は当時のような大混乱の再来になるのだろうか。

「目下の空きコンテナの不足は、コロナ禍の時とは様相が異なる」。そう指摘するのは、国際物流のワンストップサービスを手がける涅浦頓供応鏈科技の幹部の陸春栄氏だ。

陸氏の解説によれば、コロナ禍の時期には世界各地のコンテナ港で荷さばきが遅延し、大量のコンテナがヤードに滞留。空きコンテナを中国に戻すこと自体が困難だった。それに比べて、現在はコンテナ港の稼働に問題はなく、空きコンテナの中国への回送に支障はないという。

「今回のコンテナ不足は(一時的な需給のミスマッチによるもので)、9月頃には改善の兆しが見えてくるだろう」。陸氏はそう予想する。

コンテナの総量は余り気味

コンテナの供給サイドの視点で見ると、全世界に存在するコンテナの総量は、国際貿易の規模に対して余り気味だ。

2024年は新造の大型コンテナ船の就航が相次ぐ。写真は国際海運大手のA.P. モラー・マースクの発注で建造中のコンテナ船(同社ウェブサイトより)

業界団体の中国集装箱行業協会のデータによれば、世界のコンテナ保有量はコロナ禍が始まる前は約4000万TEU(20フィートコンテナ換算)だったが、2023年末時点では5100万TEUと3割近く増加した。

ガザ危機の半年前の2023年春には、中国各地の港湾に空きコンテナの山が積み上がっていたことは記憶に新しい。(訳注:詳しくは『【ルポ】中国「空きコンテナ山積み」の現場を歩く』を参照)

本記事は「財新」の提供記事です。この連載の一覧はこちら

コンテナ船の輸送力の増強も、需給バランスの改善にプラスに働く。イギリスの海事情報会社クラークソンズ・リサーチによれば、2024年は新造コンテナ船の(海運会社への)引き渡しが集中することから、全世界の輸送力が9%増える見通しだという。

さらに、中国のコンテナ製造会社も(コンテナ不足を受けて)生産ペースを引き上げている。こうした状況を背景に、業界関係者の間では「コンテナ不足は長続きしない」との見方が多数派になっている。

(財新記者:李蓉茜)
※原文の配信は5月24日

財新編集部

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

Caixin

2009年設立の財新は中国の経済メディアとして週刊誌やオンライン媒体を展開している。“独立、客観、公正”という原則を掲げた調査報道を行い、報道統制が厳しい中国で、世界を震撼させるスクープを連発。データ景気指数などの情報サービスも手がける。2019年末に東洋経済新報社と提携した。(新型肺炎 中国現地リポート「疫病都市」はこちらで読めます

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事