株投資で儲けたプロ3人が注目する決算書の"ツボ" DAIBOUCHOU、名古屋の長期投資家、足立武志

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好業績が出そうな銘柄を仕込み、実際に四半期決算がよく、株価が上昇したタイミングで売却する、短期決戦を中心にする投資家も少なくない。この場合、実際によい決算を発表しても、市場では利益確定が相次ぎ、発表翌日の株価が冴えないというケースもある。

もちろん、決算書の基本的な内容や意味を知っておくことは重要だ。

「この事業は伸びそうだ」「経営者が優れている」など曖昧な理由で投資する人もいるが、決算書の実績数字を必ず確認しておくべきだ。決算書の基本がわかっていないと、PER10倍がなぜ割安なのか、PBR(株価純資産倍率)1倍割れがなぜ問題なのかもわからないだろう。

PBRが1倍割れで、有利子負債が少なく、現金比率は高く、配当余力が大きい。決算書を理解していると、そんな有望銘柄を見つけやすくなる。決算書は投資の共通言語なのである。

DAIBOUCHOU/2000年5月、200万円を元手に株式投資を始め、5年半で資産10億円に到達した個人投資家。

名古屋の長期投資家 儲けの3カ条

1 四半期決算の利益を重視

2 10%の利益率は価値がある

3 単独決算も確認すべし

中学生の頃、任天堂株で儲けて、億単位の資産を築いた人が身近にいた。このことから株式投資に興味を持ち、20歳になった時点で証券口座を開き、アルバイトで貯めた50万円を元手に投資を始めた。

今は長期のバリュー投資がメインで、200銘柄以上を保有している。インデックス投資だと不要な銘柄も入るので、自分が気になる銘柄だけを選んでポートフォリオを組み、インデックス投資以上のパフォーマンスを目指している。

銘柄を選ぶ際は直近の四半期決算短信や有価証券報告書を参考にしている。短信では業績の概要や営業利益、経常利益などの数字、売上高営業利益率などを重視している。私は製造業によく投資する。原材料を仕入れ、工場を建て減価償却を行いながら、10%の営業利益を出すのは大変で、これだけあることは何らかの優位性がある証しだと捉えている。

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