宇宙の大半を占める「暗黒物質」とは何なのか <動画>NASA研究者が暗黒物質の密集域を発見

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ナレーションは英語で、本文がその日本語訳です(音量にご注意ください)

ブラックホールは銀河系を移動しているが、地上では科学者たちがその動きを未知の世界まで追跡している。

メリーランド州のNASAゴダード宇宙飛行センターでは、研究天体物理学者のジェレミー・シュニットマンが自身のブラックホールに関する専門知識を活かして、暗黒物質というまた別の未知なるものを追跡している。

シュニットマンはこう語る。「我々は暗黒物質が宇宙の物質の大半を占めていることは知っているのですが、それが一体何であるかは分かっていないのです」。

だがシュニットマンが作成したコンピューターシミュレーションのお蔭で、シュニットマンやその他の科学者たちは、ブラックホールの軌道を周回する暗黒物質の密集域を発見したと確信する。

シュニットマンは、ブラックホールの高重力が暗黒物質の粒子の衝突を引き起こしている、と考える。そしてその衝突がガンマ線を生み出していると考えられている。ガンマ線は紫外線の約100倍ものエネルギーを運ぶのだ。

シュニットマンは、この放射は科学者にとってブラックホールやとらえどころがない暗黒物質のことをより良く知るのに最適な実験場となる、と言う。

シュニットマンはこう語る。「物理学にとっては聖杯のようなものです。こんなことを言うのもなんですが、新しい粒子を発見するたびにノーベル賞ものなんです。暗黒物質粒子も同じことです。ですから、たとえ成功率が低くても、そしてこれが多々ある探索方法の1つにすぎなくても、当然もの凄い成果をもたらすことになるんです」。

シュニットマンは、ブラックホールのように大きな興奮の中にある。

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