マクラーレン「デザイン大変革期」を迎える意味 クンタッチ/F40のようなアイコンを作れるか
シュールマン氏は2024年5月、これからのマクラーレンを生み出す「5つのデザイン理念」を発表した。
「並外れた」を意味する「エピック」、真空成型のレースカーボディに見られるような「アスレチック」、デザインとエンジニアリングを融合させた「ファンクショナル」、レースカーのようにパフォーマンスを追求する「フォーカスド」、それに新素材の追求などによる「インテリジェント」だ。
「私たちのデザインDNAは、マクラーレンの60年にわたるモータースポーツのヘリテージをベースに、革新的かつ超軽量スーパーカーへと生きていきます」とシュールマン氏。
先の5つのキーワードを、マクラーレンのプレスリリースからもう少し詳細に記すと下記となる。
エモーショナルなエクステリアデザイン/F1、Can-Am、GT からのインスパイア/マクラーレンF1ロードカーのセントラルシート(3座横並びでドライバーは中央席に座る)、ソーラスGTのジェットファイター・スタイルのスライディングキャノピー、765LTの4連フルチタン製エグゾーストシステムなど、エクストリームなデザインからのインスピレーション
引き締まったたくましいボディ。空力効率の最大化と軽量化で、パフォーマンスを向上/高性能パワートレインとシャシーコンポーネントの効率的なパッケージング/バキュームフォーム(真空成型による)ボディ
運動性能と超軽量を兼備/テクニカルな要素を前面に押し出し、デザインとエンジニアリングの融合を実現/「セナ」や「P1」のようなアルティメットシリーズに見られる最先端のエアロダイナミクス、「アルトゥーラスパイダー」や「750S」のダブルスキンドアに見られる冷却性能への革新的なアプローチ
パフォーマンスを追求した設計と究極のドライビングポジション、優れた視認性/アナログとデジタルが完璧に融合したインフォテインメントシステム。触れるもの、見るもの、感じるもののすべてがドライビング・エクスペリエンスに直結
軽量素材を使用したエンジニアリング/新たな素材開発、軽量化、耐久性、持続可能性の向上/デザイン要素をシームレスに統合
60年にわたる歴史とともに
マクラーレンは、1963年にニュージーランド出身のブルース・マクラーレンによって創設された。1966年にF1にコンストラクターとして参戦。1980年代から1990年代にかけてのアイルトン・セナの活躍は、日本でのF1人気に大きく貢献した。
2000年代に、ルイス・ハミルトンがさまざまな話題を提供してくれたことも記憶に新しい。F1関連の最新ニュースは、2024年5月のマイアミGPで、ランド・ノリスによる1位獲得だ。
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