「目の日焼け」濃いサングラスで安心する人の盲点 目の健康を損ねるのは「紫外線」だけじゃない

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紫外線の強さは1日のなかでみると、午前10時から午後2時にかけて最も強くなるので、当然ながら注意が必要だが、目の場合は、それ以外の時間も気を付けたい。

というのも、朝日や夕日など、太陽が低い角度にあると、紫外線が目に直接、入りやすいからだ。つまり、目は朝から夕方までの長時間、紫外線の影響を受けやすいといえる。

また、間接的に浴びる反射光による紫外線の影響も見逃せない。

水面、白い砂浜などでは太陽光を反射するため、アスファルト面に比べ目は多くの紫外線を浴びやすい。とくにこれからの時期でいうと、川岸でのBBQやキャンプ、ボートや釣り、海水浴など、水辺や砂浜でのレジャーでは、特に意識して紫外線対策を行いたいところだ。

ちなみに、砂浜の場合、日陰でも日なたの約75%、日傘やビーチパラソルをさしても約80%程度の紫外線量を目は浴びることがわかっている。

都市部でも建物の窓ガラスやビルの外壁、道路からの紫外線の反射も無視できない。特に晴れた日には、これらの反射光にも注意が必要だ。

眼鏡は「UV400」表示のレンズを

では、どのような紫外線対策が効果的なのだろうか。

佐々木さんは、「UVカット機能付きサングラスか眼鏡、あるいはUVカット機能付きコンタクトレンズ」、「帽子」いずれかの2点セットを推奨する。

まずUVカットについて。

最近はほとんどの眼鏡にUVカット機能が備わっている。できれば「UV400」と表示されている紫外線カット率99%のレンズを使用したいところだ(コンタクトについては後述する)。

紫外線カットという意味では、眼鏡の形状もチェックポイントの1つ。

せっかくレンズが紫外線を高率にカットしても、上方や耳側の隙間から紫外線が入り込んでしまう。

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