成田空港の滑走路そば「東峰神社」予想外の現在 機動隊員3名が殺害された「三里塚闘争」は今…
誰も知らない、誰も行かないヘンな場所をイラストレーター・ルポライターの村田らむさんが軽やかに訪れその理由と魅力を解き明かした見聞録。
登場するのは富士の樹海やドヤ街、廃墟に珍スポット(韓国、北朝鮮、台湾も少しだけ登場!)。潜入取材、危険地帯取材を得意とする著者が、尽きない好奇心と探究心で繰り広げる、怖いもの見たさの物見遊山!
『にっぽんダークサイド見聞録』よりお届けします。
カルトな施設に初詣…目的地は成田国際空港
昨年のお正月は、カルト新聞の藤倉善郎さんと“カルト初詣”に行ったのだが、また「今年も1月1日から、カルトな施設に初詣に行きましょう」と誘われた。
嫁やら子供やらがいる身なら即断る誘いだが、幸いどちらもいないので快くOKした。
元旦早朝に亀有駅で集合、そのまま成田国際空港に自動車で移動する。
「正月に、成田国際空港から海外に行こう」というバブリーな企画ではもちろんない。 成田国際空港が目的地だ。
正確には成田国際空港の滑走路のすぐそばにある東峰(とうほう)神社だ。実はここはずっと前から行こう行こうと思っていた神社なのだ。
この神社は「三里塚闘争」とか「成田闘争」と呼ばれる、成田国際空港の建設に反対する運動が活発な場所に建っている。
三里塚闘争が始まったのは1966年ですでに50年以上前だ。空港の建設と土地収用に反対する運動が繰り広げられてきた。対立はかなり激しく、機動隊員3名が襲撃を受けて殺害されるなど死者も多数出ている。
そういう場所に建つ神社なので、もちろん普通の神社ではない。
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