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新型「ラングラー」予想外の値下げをした意図 Z世代へのアピールとシェア拡大を狙った戦略

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ラングラーの歴代モデル(写真:三木宏章)

ラングラーは、1941年に生まれたアメリカ陸軍向け4輪駆動車「ウィリスMB(Willys MB)」のスタイルを継承する本格オフロードSUVだ。

初代モデルのYJ型は、1987年に登場。軍用だったウィリスMBを、一般ユーザー向けに改造した「CJ」シリーズの後継車として開発されたモデルだ。角度を付けたグリルや角形ヘッドライトなどの無骨な外観と、上質な室内デザインなどの採用で、当時としては非常にモダンな4輪駆動車として大ヒット。現在も続くシリーズの礎(いしずえ)となった。

都会的なスタイルとなった先代モデル

新型ラングラー アンリミテッド ルビコンのフロントフェイス。写真はプレス発表会に展示されていた限定10台のアンリミテッド ルビコン ハイ ベロシティ(写真:三木宏章)

2018年には、4代目となる先代モデルのJL型が登場。11年ぶりとなるフルモデルチェンジを受けたこのモデルは、ウィリスMBから脈々と続くフロントグリルのデザイン、独自の7スロットグリルを継承。長年続く伝統を守りつつも、より洗練された外観スタイルに変更したほか、インテリアのクオリティなども向上。ラングラー史上最強といわれるオフロード走破性を持ちつつも、都会にもマッチするスタイリッシュさも両立した。前述のとおり、近年の日本でも、アウトドアなどの郊外だけでなく、街中でも見かける頻度が増えるなどで、徐々に存在感を増している輸入SUVの1台となっている。

ちなみに昭和の日本では、オープンタイプの4輪駆動車のことを、すべて「ジープ」と呼んだ時代もあった。幼いときに耳にしたのか、1960年代生まれの筆者も、うっすらと記憶がある。その背景には、1952年に当時の新三菱重工業(現在の三菱重工業)がアメリカ・ウィリス社と契約し、ジープのノックダウン生産を開始。ラングラーの元祖といえるCJ3B型をベースとした国産ジープ(CJ3B-J3型)が、国内を走っていたことも大きい。ラングラーのワイルドなスタイルが、昔を知る日本人にとって、どこか懐かしさなどを感じることも、このモデルが根強い支持を受けている証しではないだろうか。

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【新型ラングラーのラインナップや変更点について】

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