加えて、センターモニターには、12.3インチ タッチスクリーンも全グレードに標準装備。従来モデルが8.4インチタイプだったから、かなり大型化された印象だ。さらに、モニターには、独自のインフォテイメントシステム、最新の第5世代「Uconnect5」システムも搭載。アップルカープレイやアンドロイドオートに対応することで、スマートフォンとセンターモニターを連携することが可能で、音楽や地図など、さまざまなアプリを大型画面に表示し、使用することができる。
価格を下げた理由とは?
新型ラングラーは、比較的リーズナブルなエントリーモデルを追加し、従来あるグレードの価格を下げたこともトピック。新型モデル各グレードの価格(税込み)は、以下のとおりだ。
・アンリミテッド サハラ:839万円
・アンリミテッド ルビコン:889万円
従来、エントリーモデルの位置付けだったアンリミテッド サハラの先代モデルは、価格(税込み)870万円。新設定のアンリミテッド スポーツは71万円も安い設定だ。また、新型のアンリミテッド サハラも先代比で31万円下がっている。また、アンリミテッド ルビコンも、先代モデルの価格(税込み)は905万円だったから、新型は16万円ほど安くなった。
しかも、ステランティス ジャパンによれば、アンリミテッド サハラやアンリミテッド ルビコンの新型モデルは、サイドカーテンエアバッグや新型の12.3インチモニターなど、より充実した装備の価値と値下げぶんを合計すれば、それぞれ約70万円もリーズナブルな価格設定にしているという。円安が続く昨今、輸入車であるにもかかわらず、価格を下げたというのは驚きだ。ステランティス ジャパンのこうした価格戦略は、近年、国内で需要が伸びるラングラーの新車販売台数を、さらに引き上げることが目的のようだ。
同社によれば、近年は、輸入車でもSUVの人気は高く、新車販売台数は全体の約50%を占めるという。なかでも、2018年に日本へ導入した4代目ラングラーの国内累計販売台数は、2023年末時点で2万5000台以上。これまでのシリーズで最多の新車販売台数を記録するほど需要が伸びているという。とくに、ここ数年はかなり好調。JAIA(日本自動車輸入組合)のデータによれば、ラングラーの新車販売台数は、2020年に5756台、2021年には6930台を記録。2022年では3814台とやや落ち込んだが、2023年には4078台まで回復し、順調な伸びをみせているという。
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