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キャリア・教育 #もっとすごい脳の使い方

大人の脳が圧倒的に活きるトレーニング法の秘訣 同じものを見聞きしても情報量、理解力に差が出る訳

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  • 加藤 俊徳 医学博士/「脳の学校」代表
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入力系ファイアリングは、見ている間、聞いている間、何かに触れている間だけ反応があり、対象物から離れると反応しなくなるのが特徴です。ライターをカチッと押している間だけ火がついて、指を離せば火は消えます。ちょうどそのようなイメージです。

3度の発火を起こすのがもっとすごい脳への近道

この最初の入力系ファイアリングで強い短期反応があった後は、そのままネットワークファイアリングが起き、中期反応(2度目の発火)へと引き継がれます。

たとえば、ずっと探していた時計についに出合ったという強い入力系ファイアリングが起きると、次の中期反応では、「欲しい、でも今は財布を持っていない。次に来たときには売り切れているかもしれない。そうだ、スマホのカード決済で買っちゃえ」など、理解系・思考系・伝達系脳番地がフル回転して強いファイアリングが起こります。

中期反応は、入力系ファイアリングによって得た情報を最適な方法で料理しているような段階です。

情報という名の具材を活かすために、炒めたり、煮込んだり、蒸したり。火加減を調節しながらおいしく調理するのが中期反応です。

中期反応からさらにネットワークファイアリングが起こると、記憶系や感情系の長期反応(3度目の発火)が起こります。

記憶系・感情系脳番地は、発火後も、90秒間ほどは働き続けていることが脳血流の測定からわかっています。

時計を購入した後も興奮が冷めやらず、胸がドキドキと高鳴ったり、嬉しくてニマニマしたりなど、購入の余韻を引きずっている感覚こそが、記憶系・感情系が働いている状態です。誰にでも思い当たることがあるでしょう。

長期反応を短期・中期と同じように料理にたとえるなら、火を消してもグツグツと沸騰し続ける土鍋のようなイメージです。

次ページが続きます:
【脳の枝ぶりをよくしておくとどうなるか?】

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