予約3年待ち「とだか」も入る五反田新ビルの正体 ゆうぽうと跡地に再開発、星野リゾートも参画

拡大
縮小

新店では鳥羽晋介店長が腕をふるうほか、本店から至近にあるため戸高氏も顔を出す機会が多い。とだかの味をより気軽に味わえる場として人気が高まりそうだ。

「ここにもとだか」も商業施設に入居するテナントとしてはユニークだが、そのほかの店舗もちょっと変わった顔ぶれ。誰もが知るチェーン店はタリーズコーヒーぐらいなのだ。

「ここにもとだか」のすぐ隣に出店しているのが生パスタ専門店「おいしいパスタ」。運営企業にはsioの鳥羽周作氏がかかわるなど、素朴な店名ながら一癖ある店となっている。

とだか パスタ
生パスタ専門店「おいしいパスタ」の「和風ガーリックカルボナーラ」1100円(編集部撮影)

当日試食したのは「和風ガーリックカルボナーラ」(1100円)。かつお節をアクセントにしたやさしい味わいで、もちもちした生パスタの香りや味を引き立てている。

コロナ禍、鳥羽氏の名を広めるきっかけになった「ナポリタンを超えたナポリタン」(1100円)も、この店で味わえる。

なお、「ここにもとだか」の店長が、sioの鳥羽氏と同じ姓なのは偶然である。

素材にこだわった定食屋

食事処・志野

「食事処・志野」の「ニクシチ(豚肉七味炒め)」(編集部撮影)

五反田発の店舗としてほかに名を連ねるのが「食事処・志野」。五反田TOCビルの建て替え計画に伴い移転した地元の人気店だ。ボリュームがあり、味もしっかりめのガッツリメニューを提供する定食屋だが、無農薬・無化学肥料の米、抗生物質ゼロの豚肉、化学調味料一切不使用など、素材にこだわっている。

名物メニューの「ニクシチ(豚肉七味炒め)」を試食したところ、七味の利いたガツンとした味もさることながら、豚肉がやわらかく食べやすいのが心に残った。また自家製ラー油も奥深い味わいで、餃子のほかにも合わせてみたくなる。

これまでのファンに加え、界隈のビジネスパーソンのランチ需要、ちょい呑み需要を満たしてくれそうだ。

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
作家・角田光代と考える、激動の時代に「物語」が果たす役割
作家・角田光代と考える、激動の時代に「物語」が果たす役割
作家・角田光代と考える、『源氏物語』が現代人に語りかけるもの
作家・角田光代と考える、『源氏物語』が現代人に語りかけるもの
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT