ラーメンライター「取材拒否店」での聞く技術 下調べは難しく、本番に賭けるしかない状況で

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このときの経験は今でも財産になっています。店主さんは、ラーメンを作りながら私の質問に答えるので、カウンターを右往左往しながらしゃべっています。

当然、ICレコーダーにも声は全然入っていません。そもそも、自分の耳にさえ聞こえたり聞こえなかったりという感じで、これで記事が成立するのかと序盤は本当に心配になりました。

「必ず聞かなければいけない質問」と優先順位

もちろん、このお店を紹介してくれた店主さんの顔もあるので、絶対に粗相はできないですし、正直なところ内心かなり焦っていました。ですが、事前に作っておいた「必ず聞かなければいけない質問」をしっかり聞くことで、なんとか記事にまとめることができたのです。

この「必ず聞かなければいけない質問」を、前もって作っておくこと、これが非常に大事なのです。

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取材拒否のお店に限らず、質問事項を事前に洗い出しておくことは大事なのですが、その中でも優先順位をつけておくことが、さらに大事になってきます。記事を作るために最低限必要な情報を、優先質問として持っておくことです。

下調べが入念にできなかったとしても、質問の優先順位をいつも以上に洗い出しておくことはできます。

あらかじめ「これだけは聞いておこう」というポイントをいくつか用意し、さらにその中に順位をつけておくと、スムーズに取材を進めることができるようになります。

事前に得られる情報が少ない分、絶対に聞き逃してはいけない質問をしっかり準備しておきましょう。

井手隊長 ラーメンライター/ミュージシャン

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いでたいちょう / Idetaicho

全国47都道府県のラーメンを食べ歩くラーメンライター。「東洋経済オンライン」「マイナビニュース」「AERAdot.」等の連載のほか、コンテスト審査員、番組・イベントMCなどで活躍中。近年はラーメンの「1000円の壁」問題や「町中華の衰退事情」、「個人店の事業承継」など、ラーメン業界をめぐる現状を精力的に取材。テレビ・ネット番組への出演は「羽鳥慎一モーニングショー」「ABEMA的ニュースショー」「熱狂マニアさん!」「5時に夢中!」など多数。その他、ミュージシャンとして、サザンオールスターズのトリビュートバンド「井手隊長バンド」や、昭和歌謡・オールディーズユニット「フカイデカフェ」でも活動。著書に「できる人だけが知っている 『ここだけの話』を聞く技術」(秀和システム)がある。

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