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ライフ #ごみ収集の現場から

「外国人居住者のごみ」収集体験で垣間見た問題 細かい分別は"日本文化" いかに協力を促すか

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  • 藤井 誠一郎 立教大学コミュニティ福祉学部教授
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家庭ごみは、「資源」(ペットボトル・ガラスびん・飲料缶・プラスチック製容器包装)、「燃やすごみ」、「金属ごみ」、「埋めるごみ」、「有害ごみ」、「粗大ごみ」、「危険ごみ」に分別するのがルールだ。

今回、体験した中では、これまで見たことがないほど、うず高く積み上げられた「ごみ山」のステーションがあった。

多くの世帯が利用している正月明けのごみステーションは、ごみ袋が山のように重なり、あふれ出ていたが、しっかり分別されていた(写真:筆者撮影)

この場所は多くの世帯が利用しており、正月明けはごみ量が増し、あふれかえるようになっている、ということだった。

一方で、排出量は多いが、しっかり分別されたいわゆる「良質なごみ」ばかり。これは、地域内で分別や秩序あるごみ排出が徹底されているからであり、地域運営がしっかりとなされている証左だと言えよう。

ルールを無視したごみの数々

次に向かったのは、日系ブラジル人の居住率が高い団地のステーションだった。

このステーションでは、多くのごみに対応するため、清掃車のリフトに引っかけて引き上げ、反転させてごみを収集する「ダストボックス」を置いている。

本来なら、この「ダストボックス」があるおかげで、短時間でスムーズに収集できるはずだ。

しかし実際は、ボックス外にごみが散乱しており、清掃車が到着する前に応援の清掃職員が、それらを集めてボックスに入れる作業が生じていた。

そのうえ、指定日ではない資源の排出、指定袋でない袋での排出、袋に入れていない排出、段ボールに入れての排出、などルールを無視したごみが多い。

分別が全くなされていないごみも多々見受けられた。

とりわけ、生ごみとともに瓶や飲料用の缶が入っているごみがたくさんあり、袋から出して分別したかったが、さすがに生ごみを触るのはためらわれた。

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