日本企業から「職場の問題」が消えない根本原因 真の解決がほしいなら組織論より戦略論に学べ

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規模を背景とする強者の戦略に対して、弱者の戦略は区別して考える必要があるのです。そこに、「グローバルスタンダード」とは異なる新たな戦略論を興すスペースが横たわっています。

戦略のための独習のすすめ

本書は、自社の問題を解きたいと願う実務家に向けた独習用の教科書です。

企業成長の仕込み方(経営戦略の実戦(2))
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戦略の教科書は何冊も出ていますが、20代の学生に向けたものばかりなので、類書は1冊たりと見当たりません。

経営者の経験談は面白くても体系的ではないため、応用が利かないところに難があります。

コンサルタントの指南書もテーマ別に断片を切り出してくるので、「これも戦略、あれも戦略」となりがちです。

全体を効率よく俯瞰しようと思えば、体系的な座学に勝るものはありません。

この本は、将棋用語で言うところの「手(選択肢)」の広さに戦略の難しさがあることを認識したうえで、「これが戦略」という全体像を論じ切ります。

独習を勧めるのは、1 人で考え抜く習慣を身につけるためです。

市場首位の目指し方(経営戦略の実戦(3))
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経営者になると、自分の思考の一部を漏らすだけで周囲が右往左往するため、安易に相談などできません。経営者の候補生は、1人で考える癖を身につけるべきでしょう。

 
三品 和広 神戸大学大学院教授

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みしな かずひろ / Kazuhiro Mishina

1959年生まれ、愛知県出身。一橋大学商学部卒業。同大学大学院商学研究科修士課程修了。米ハーバード大学文理大学院博士課程修了。同大学ビジネススクール助教授、北陸先端科学技術大学院大学助教授などを経て現職。著書多数。経営幹部候補生のために、日本企業のケース464事例を収録した『経営戦略の実戦』シリーズ(全3巻)が2022年5月に完成した。近著に『実戦のための経営戦略論』

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