「16時間断食のデメリット」無理なく克服する方法 脂肪のほかに「燃やされてしまうもの」を補う

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メタボリックスイッチが入り、ケトン体代謝が行われると、中性脂肪やコレステロールといったメタボリックパラメーターが改善されます。

古くなった細胞内成分が分解されて、抗酸化作用が発揮され、活性酸素が減ります。傷ついた細胞のDNAが修復されて、さまざまな病気を遠ざけてくれるのです。

メタボリックスイッチが入ると、体が喜ぶことばかり。

・血液では、血糖、インスリン、総コレステロール、炎症マーカー、酸化ストレスマーカーが低下する。
・心臓では、心拍数が減少し、血圧が低下する。
・肝臓では、インスリン抵抗性が改善する。
・脂肪組織では、脂肪が減少する。体重が減る。
・脳では、副交感神経が優位になり、集中力の増加、認知機能が改善される。
・全身で炎症反応が減少し、皮膚のアンチエイジングや、アトピー性皮膚炎の改善などにつながる。
・同時に、腸内環境も改善される。

1日3食で常にお腹が満たされていると、体はブドウ糖代謝しか行わず、ケトン体代謝に切り替わるスキがないということになります。

細胞そのものが膨れ上がる、脂肪細胞の厄介な性質

ケトン体代謝で分解される中性脂肪は、脂肪細胞に蓄えられるのですが、この脂肪細胞が実に厄介な性質を持っています。

もちろん脂肪細胞は、私たちが生きていくうえで欠かせない働きをしています。エネルギーを貯蔵して体温を維持したり、善玉ホルモンや胆汁の原料になったり、各種ビタミンの吸収を助けたりします。

先ほど述べたように、エネルギーは、まず筋肉や肝臓に蓄えられます。しかし、貯蔵スペースに限りがあり、あまりたくさん蓄えることができません。

すると体は、筋肉や肝臓にも入りきらなかった余分なエネルギーを中性脂肪に変え、脂肪細胞に蓄えようとするのですが、ここで、脂肪細胞が厄介な性質を発揮します。

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