ユーチューバーら招待「新型やくも」試乗会の背景 周囲の乗客気にせず、自在に車内の撮影が可能

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企画にあたっては、先行事例として2022年9月14日に実施されたJR九州の「西九州新幹線かもめをSNS等でPRしてくれる方を大募集!」を参考にしたという。JR九州の先行事例では、募集人数は1組最大3人までで同行者を含め合計約100人。SNSフォロワー数での応募条件はなく「投稿数やフォロワー数だけでなく、さまざまな切り口で、ワクワクする西九州新幹線の旅を発信していただける方」が審査のポイントになるというものだった。

しかし、今回の新型やくも試乗会では、ツイッターやインスタグラムなどSNSではフォロワー数1万人以上、ユーチューブではチャンネル登録者2万人以上のインフルエンサーが募集の対象となった。

基準を選定した理由とは?

こうした基準の選定について前出の担当者は、SNSについてはフォロワー数が1万人から10万人程度の「マイクロインフルエンサーといわれる層以上のインフルエンサーを募集の対象にした」という。特にマイクロインフルエンサーは、フォロワーとのコミュニケーションがしっかりとれていることが多く、発信した情報に対してフォロワーからのリアクションの割合が高くなる傾向が強い。こうしたことから「フォロワー数1万人以上という基準を設定した」と説明する。

一方で、ユーチューブについては、「映像による情報発信は他のSNSと比較して情報の訴求力が高いことから、より多くの方々に対して情報発信を頂きたいと思い、2万人以上という高めの基準を設定した」とのことだ。

近年のSNSの急激な普及から企業の広報活動にとって、SNS上で影響力を持つインフルエンサーは決して無視できない存在となった。こうした取り組みは今後も広がっていきそうだ。

参加者に配られたノベルティグッズ(筆者撮影)
櫛田 泉 経済ジャーナリスト

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くしだ・せん / Sen Kushida

くしだ・せん●1981年北海道生まれ。札幌光星高等学校、小樽商科大学商学部卒、同大学院商学研究科経営管理修士(MBA)コース修了。大手IT会社の新規事業開発部を経て、北海道岩内町のブランド茶漬け「伝統の漁師めし・岩内鰊和次郎」をプロデュース。現在、合同会社いわない前浜市場CEOを務める。BSフジサンデ―ドキュメンタリー「今こそ鉄路を活かせ!地方創生への再出発」番組監修。

 

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