一方、資金が銀行預金に流れ込む潮流に変化はなかった。信託銀行を除くと、預金平残が10年3月期比で減少したのは、9行のみ。減少行は9000億円以上減少した新生銀行を筆頭に、1253億円減の関西アーバン、長崎(126億円減)、親和(111億円減)、福邦(101億円減)などが続いた。
それに対し、預金が1兆円以上増えたのは三菱東京UFJ(1兆8275億円増)、三井住友(1兆0235億円増)の2行。その他の銀行も資金基盤を拡大できた。
(注記)ネット銀行、決済専門銀行、新規参入のジャパンネット、楽天、ソニー、セブン、住信SBIネット、イオン、じぶん、それに、ゆうちょ、新銀行東京の各銀行は、その性格もしくは開示データ不足のため、ランキングから除いている。また、十六銀行と合併予定の岐阜銀行も11年3月期の詳細な決算開示がなく、ランキングから除いた。総資金利ザヤは原則国内だが、不明の場合は全店の数値を使用した。合併銀行は、原則合算数値を使用している。新生銀行のコア業務純益は10年3月期が赤字だったため、黒字転換を便宜的に1000点と評価している。与信費用比率の▲は利益計上。
■ランキングの各評価項目の詳細や、詳しい解説、上位行のリポートを、週刊東洋経済臨時増刊『金融ビジネス』2011年版でご覧いただけます。
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