常連行の一部の上位陥落と新しい顔ぶれのランクイン--。
大震災も影響し、2011年3月期の『金融ビジネス』銀行ランキングは、波乱の展開となった。古参の上位地銀が順位を下げ、過去に不良債権問題などに苦しんだ小規模第二地銀の躍進が目立つ。銀行界に、静かなる地殻変動が起きつつあるかのようだ。(点数の算出方法の概要は記事末。各評価項目の詳細および各数値は、週刊東洋経済臨時増刊『金融ビジネス』2011年版に掲載)
全国銀行協会のまとめによると、2011年3月期の全国銀行(119行、単体ベース)の経常利益は3兆2611億円で、前期比8154億円増、33.3%増で、2年連続の増益となった。当期純利益も同じく2年連続の増益を果たし、リーマンショック前の水準を回復した。
資金運用益は8兆3494億円となり、前期比3399億円の減。3.9%減益となったものの、国債等債券売却益が大幅に増加。さらに、与信関係費用が大幅に減少したことが、経常増益につながった。経常利益の増益行は70行と前期の48行から大幅に増え、赤字行もわずか3行(前期は12行)に減少したことが好決算を象徴している。
■総合ランキング1~20位
■ランキングの各評価項目の詳細や、詳しい解説、上位行のリポートを、週刊東洋経済臨時増刊『金融ビジネス』2011年版でご覧いただけます。
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