ルネサス、発足後初の黒字でも喜べないワケ

ITのプロ、遠藤新会長に待ち受ける荒波とは

リストラで黒字化を果たした作田久夫氏(左)から代表取締役会長兼CEOのいすを譲り受けた遠藤隆雄氏(右)(撮影:梅谷秀司)

車載用マイコン大手のルネサスエレクトロニクスの会長兼CEOに、6月24日付けで遠藤隆雄氏が新しく就任した。同氏は日本IBMで常務執行役員などを歴任後、日本オラクルの社長兼CEOを務めたITやソフトウェア分野におけるエキスパートである。

ルネサスエレクトロニクスは、業績不振に苦しむNECエレクトロニクスとルネサステクノロジの2社統合により2010年4月に発足。だが、翌年の東日本大震災などの影響もあり、巨額最終赤字の計上が続いた。

2015年3月期に発足以来となる最終黒字化

そこでオムロンの会長だった作田久男氏が、会長としてルネサスに乗り込んできたのは2013年のこと。作田氏は人員削減や生産工場再編などの大ナタをふるい、前2015年3月期にようやく同社発足以来初となる823億円の最終黒字を達成した。

今年9月には2183億円の減資や資本剰余金の振り替えなどで、これまでの連続赤字によって蓄積されていた5517億円もの利益剰余金の欠損分も一掃される見込みだ。遠藤新会長はリストラを終えたルネサスを、今度は成長企業へと導く使命を帯びる。

次ページ黒字化にも待ち受ける多難
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 見過ごされる若者の貧困
  • CSR企業総覧
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
人気の動画
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
築40年超「老朽マンション」丸ごと建て替えの大問題
築40年超「老朽マンション」丸ごと建て替えの大問題
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
「料理が突然、上手になる」たった1つの簡単秘訣
「料理が突然、上手になる」たった1つの簡単秘訣
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
日米の躍進銘柄を総まくり<br>発掘! 未来の成長企業

米国の株式相場上昇に目を奪われがちですが、日本でも未来を牽引する成長企業は確実に育っています。本特集では「新興成長企業」や「トップの通信簿」などのランキングを掲載。GAFAMやメルカリの次の新主役を探しましょう。

東洋経済education×ICT