NHK「1000億円削減」とコンテンツ拡充の大矛盾 「6つのニュースサイト、突然閉鎖」の背景とは

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縮小

総務委員会で質問に立つ議員はさすがによく勉強していて、さまざまな角度から予算案に鋭くチェックを入れ、稲葉会長らNHK側がたじたじとなる場面もあった。

何人かの議員が指摘していたのが、支出額の大幅縮小だ。予算と共にまな板に上がった2024年度から3年間の経営計画に中期的な支出の推移見通しが書かれている。

事業支出の推移見通し
(画像:「NHK経営計画(2024-2026年度)説明資料」P11より)

なんと、2023年度の支出金額6720億円を2027年度には5770億円へ1000億円近く減らすというのだ。これは誰でも大丈夫かと指摘したくなる規模だ。

受信料収入がみるみる減少するため、支出を大幅に抑えないわけにはいかないのだ。

終始計画(事業収支)
(画像:「NHK経営計画(2024-2026年度)説明資料」P12より)

NHK側の説明では、2024年度から2026年度は補填が必要になるものの、2027年度には収支均衡させるとのことだ。

「コンテンツ戦略6つの柱」は“無理ゲー”?

だが一方で、今度の経営計画では、コンテンツ戦略6つの柱として、いままでよりさらにさまざまな部分で放送を充実させていくという。

コンテンツ戦略6つの柱
(画像:「NHK経営計画(2024-2026年度)説明資料」P5より)
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