NHKが「紅白歌合戦」で受信料に言及のびっくり "スタエン抜き"でも盛り上がった印象だが…
1月2日にNHK「紅白歌合戦」の視聴率が発表され、その数字をネタにした記事が正月の風物詩となっている。
「前年より0.8%上がった」世帯視聴率
2024年大晦日の「紅白歌合戦」については、共同通信が「過去2番目の低さ」とまるでスクープのように報じた。本文を読むと、午後9時からの第2部の関東地区の世帯視聴率が32.7%で「1989年以降過去2番目の低さだった」とある。だが前年2023年が31.9%と過去最低だったので「前年より0.8%上がった」とも言える。
テレビ離れがぐんぐん進むいま、視聴率が上がったことに私は驚いた。わずか0.8%でも、定期的に放送される番組の視聴率が上がることは、今や大変まれなことだ。2024年の「紅白」は私も大いに楽しんだので、多くの人々が評価したのではないか?
ただ、これらの数字は「世帯視聴率」だ。視聴率はいま「個人視聴率」が主流。2つの違いを簡単に説明すると前者は何世帯が見ているか、後者は何人が見ているか。世帯だと4人の家庭で1人でも見ていればカウントされる。家族全員が同じ番組を見る時代でもないので、個人視聴率がより重視されているのだ。
そこで、ビデオリサーチのWEBサイトで「紅白」の個人視聴率を確認してみた。2023年の2部は23.5%だったのに対し、2024年は23.4%。なんと、0.1%下がっていた。
世帯では上がったが個人では下がった。とは言え1%以下のことで、2023年と大差はない。ただ、データを少し過去から見ると「下げ止まった」と見るべきだとわかる。
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