日産ゴーン社長の「10億円報酬」は妥当なのか 役員報酬はまだまだ増える余地あり

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総会終了後は、毎年の恒例となっている立食形式の株主懇親会を開催した。乾杯の挨拶を終えて壇上を降りたゴーン社長は、早速、大勢の株主に取り囲まれ、にこやかな表情で挨拶を交わし、記念撮影にも応じていた。

株主総会は予定通り12時前に終了し、その後、株主懇親会を開いた。

「後継者がどうなるか心配」

懇親会に参加した複数の株主から聞かれたのが、後継者を懸念する声だった。日産株を5年ほど保有し、半日休暇を取得して総会に参加したという42歳の女性は、「ゴーン社長の報酬は高いとは思うが、プレッシャーもあって、それに見合うだけの仕事をしていると思う。カリスマ性もあるし、できるだけ続けて欲しいが、辞めた後が心配だ」と話していた。

ほかにも「日産はゴーンのスター性で持っているところがある。後継者がどうなるかが心配」(60代男性)という声もあった。50代前半の男性二人組は「今の日産はゴーンが押し切って進めていて、後継者がいないことが心配」と口を揃えた。

ゴーン氏が日産の社長に就任してから15年。希代の経営者も61歳となった。日本や一部の新興国で苦戦しているものの、足元の業績は右肩上がりで、昨年度の株価は1年間で3割強上昇。日産とルノーのトップを兼任するなど、カリスマへの依存はむしろ強まっている。そうした中、「後継者育成」というゴーン日産が抱える課題を冷静に認識している株主は少なくないようだ。

木皮 透庸 東洋経済 記者

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きがわ ゆきのぶ / Yukinobu Kigawa

1980年茨城県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。NHKなどを経て、2014年東洋経済新報社に入社。自動車業界や物流業界の担当を経て、2022年から東洋経済編集部でニュースの取材や特集の編集を担当。2024年7月から週刊東洋経済副編集長。

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宮本 夏実 東洋経済 記者

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みやもと なつみ / Natsumi Miyamoto

自動車メーカー、部品会社を担当

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