有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ビジネス

「肥満症薬バブル」でGAFAMを猛追する2つの銘柄 開発をリードする医薬品企業の評価が急上昇

6分で読める 有料会員限定
2/3 PAGES

肥満症薬ブームの火付け役ともいえるノボ。ところが、イーライリリーの株価はそれを上回る勢いで上昇し、2023年初と比べて2倍を超えている。こちらも同じく、GLP-1薬である2型糖尿病向けの「マンジャロ」と、肥満症向け「ゼプバウンド」の成長への期待が大きい。

マンジャロは、2022年6月にアメリカで発売されたばかりの新薬だ。その売り上げは、同年の4.8億ドルから、2023年には51.6億ドルにまで急成長。デビューからわずか1年で、同社でもっとも売れている製品である「トルリシティ」に次ぐ大黒柱となった。

糖尿病薬自体は以前から存在したが、なぜここまで注目を集めているのか。

ノボ・ノルディスクが2017年に発売した糖尿病薬「オゼンピック」(写真:ノボ・ノルディスク)

糖尿病は、血糖値の上昇を抑制するインスリンの働きが低下し、血糖値のコントロールが難しくなる病気だ。血糖値が高い状態が続くと、目の病気や脳卒中などにつながる可能性が高くなる。薬によって血糖値を下げることで、こうした合併症のリスクを下げられる。

GLP-1は食後に腸内から放出されるホルモンのことで、インスリンの分泌を増加させる働きを持つ。GLP-1薬は、このホルモンと同様の働きをする。

注射剤の場合、既存薬と比べて血糖値の低下をより長く持続させる効果があり、投与する回数を減らすことができる。それだけでなく、2017年にアメリカで発売されたオゼンピックが、2020年に心筋梗塞や脳卒中などの発症リスク低下の適応を得たことも大きい。多くの糖尿病患者が不安を持つ血管系リスクを抑えられることから、GLP-1薬への切り替えが急速に進んだ。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数