気鋭アパレル「初任給40万円・残業80時間」の真意 アパレル企業の平均年収ランキングも一挙公開

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――今回の賃上げによる人件費の増加額は約3億円と見ることができます。経営へ大きなインパクトがあると思われますが、吸収できますか。

3億円近くはいくが、人件費の総額が増えるのは当然織り込み済みだ。うちは1人当たり売上高が、おそらく他社と比べて圧倒的に高い。スーパースターセールスという制度があり、年間1億円を売った人は年収1000万円くらいになる。顧客様売上高という指標もあり、それぞれの販売員当てに来ていただけるお客様がどれぐらいいるかを判断軸にしている。

だから保険や自動車、不動産の営業マンが「やっぱり洋服が好きです」と転職してくると普通に働いてくれるが、大手チェーンストア型のオペレーションでザ・販売員として働いてきた人は、慣れるまで大変に感じることもあるようだ。

応募は新卒が3倍、中途が7倍増えた

――今回の初任給引き上げ発表後の反響は。

賃上げの発表前に比べ、新卒の応募は3倍くらい、中途も7倍ほどに増えた(3月25日時点)。ただ、賃上げを機に応募している人はそれだけが理由の場合もあるため、志望動機をしっかり見極めないといけない。

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