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「江ノ電」が50年前の車両も使い続けるワケ 乗客1700万人!「江ノ電」の強さの秘密①

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  • 深谷 研二 江ノ島電鉄株式会社(江ノ電)前社長
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また、すばらしい景観と裏腹に、海の近くを走ることもあり、保守点検ではさび対策など人一倍の苦労があります。保線にしろ、電気・通信信号関係にしろ、現場の苦労は並大抵のものではありません。

魅力と安全を両立させる

――観光的な魅力と、鉄道の安全を両立させるというのも、大きな課題のようですね。

おっしゃるように快適と安全は、どちらも鉄道の重要なサービスですが、場合によっては2つを調和させるバランスが難しくなります。

たとえば、運転士の前の窓の風景をどの程度、お客様に開放するのかには、微妙なさじ加減が必要になってきます。

江ノ電では、電車の運転席と客席の間の仕切りがガラスになっています。運転席の前の窓からは、電車の進行方向の街並みや海など景色がよく見えます。富士山が望めることもあります。

正面を向いた座席は、観光客に大人気

新しい車両の場合、仕切りの前には1列だけ正面を向いた席を用意していて、ゆっくりと揺れながら走る江ノ電の風情を楽しんでいただけるようにしており、お子さんや鉄道ファンはじめ、皆様に喜ばれています。

なるべくお客様には快適な景色を見ていただきたいので、運転席との仕切りをガラス張りにして見えるようにしているのですが、安全を確保するうえで、やむをえずに見えなくする場合もあります。

実は、仕切りのガラスにはブラインドがあって、夜間などではブラインドを降ろしているのです。客室内の照明が電車正面のガラス窓に反射すると、運転士は視界が遮られて危険だからです。

また、鉄道ファンの方々には、電車や風景を写真撮影することを特に好まれる、いわゆる「撮り鉄」の方がおられますが、フラッシュを使っての撮影はご遠慮願っています。これも、運転士の視界が光で遮られたりすると危険だからで、運転席と客席の仕切りのところに、お願い文を記したシールを貼ってあります。

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