上白石萌歌「姉は一番身近な、他にはない存在」 「ネガティブな気持ちに覆われたらもったいない」

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(写真:内田裕介(タイズブリック))

人生、ネガティブな気持ちに覆われたらもったいない

── お話を伺っていて、とてもパワフルで前向きな考え方をされると感じたのですが、それは意識的に?

上白石:はい。もともと私は凄くネガティブな方なんです。作品に入る前などは「どうして自分なんだろう」とか、「どうしよう、このプレッシャーを背負いきれない気がする」とか思いがちなんですが、そういう時に母親とか姉がかけてくれる言葉がとてもポジティブでありがたくて。その言葉をきっかけに「せっかく頭はひとつだけなのに、ネガティブな気持ちに覆われたらもったいない」と思い、ポジティブに変換できるよう心がけています。

例えば、その瞬間は凄く苦しかったけれど、振り返れば良い経験だったと感じることはありますよね。生活や人生ってその連続だと思うので、振り返った時にいつかは良く思えるだろうということだけを信じてやっています。

── そんな上白石さんにとって、カッコいい大人はどんな人ですか?

上白石:今パッと浮かんだのは『魔女の宅急便』を書かれた角野栄子さん。ご縁があって何度かお話をさせていただいたことがあるんですが、カラフルな服を着て、カラフルなお家に住んでいる、まさしく魔女みたいな、魔法使いみたいな方なんです。

大人になるって、例えばちゃんと空気を読むとか間違えたことを言わないとか、そういうイメージだったけど、角野さんは子供みたいで、自由な方で。父はよく「ちゃんと遊べよ」と言うんですが、ちゃんと楽しい遊び方を知っている人は素敵です。私もそういう大人になりたいなって思っています。

(写真:内田裕介(タイズブリック))
上白石萌歌(かみしらいし・もか)
2000年生まれ。鹿児島県出身。2011年、第7回「東宝シンデレラ」オーディショングランプリを受賞。12歳でドラマ『分身』(12/WOWOW)にて俳優デビュー。ミュージカル『赤毛のアン』(16)では最年少で主人公を演じた。映画『羊と鋼の森』(18/東宝)で第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。主な出演作にドラマ『義母と娘のブルース』(18/TBS)、『教場Ⅱ』(21/フジテレビ)、『警視庁アウトサイダー』(23/テレビ朝日)、『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』(23/TBS)、『パリピ孔明』(23/フジテレビ)、など。adieu名義で歌手活動も行う。
『リア王』
2022年、『セールスマンの死』で演劇界に衝撃を与えた演出家ショーン・ホームズと俳優・段田安則が再びタッグを組んだシェイクスピア四大悲劇のひとつ『リア王』。生来の気性の荒さと老いから、娘たちの腹の底を見抜けず、悲嘆と狂乱のうちに哀れな最期を遂げるリア王に段田安則、異母弟エドマンドの悪だくみによって追手をかけられる身となったエドガーに小池徹平、リア王に勘当されるが、誠実なフランス王の妃となるリアの三女・コーディリアに上白石萌歌、甘言を弄し、リアを裏切る長女・ゴネリルに江口のりこ。他に田畑智子、玉置玲央、入野自由、前原滉、盛隆二、平田敦子 / 高橋克実、浅野和之ほか。
東京公演/3月8日(金)~31日(日)東京芸術劇場 プレイハウス
新潟、愛知、大阪、福岡、長野公演もあり。
企画製作/株式会社パルコ
HP/リア王 | PARCO STAGE -パルコステージ-
■ お問い合わせ
トッズ・ジャパン 0120-102-578
フーブス 03-6447-1395
DO-LE co ltd. 03-4361-8240
文/木村千鶴 写真/内田裕介(タイズブリック) 
スタイリング/道端亜未 ヘアメイク/渋沢知美 
編集/森本 泉(Web LEON)
Web LEON

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