大谷選手の結婚が統計的に「ナチュラル」な理由 29歳という結婚年齢は「早い」わけではない
2022年において初婚男性の婚姻届の提出が最も多かったのは27歳で、26歳、28歳と続きます。この順番に「思っていたより若い!」と驚く方は多いかもしれませんが、男性の婚姻届の提出が多い年齢のゾーンは女性とまったく同じです。
さらに男性の初婚年齢はコロナ禍以降、低下傾向(早婚化傾向)にあります。2000年代以降、28歳が最多提出年齢の年もありましたし、ここ10年ほどは27歳が最多提出年齢の年ではあっても、27歳、28歳、26歳の順番となっていました。しかし2021年からは27歳、26歳、28歳の順となっています。
男性の平均初婚年齢が31歳の意味
男性の平均初婚年齢が31歳というのは高齢者の結婚で平均値が大きく引きあがっているだけで、最多年齢の27歳は20年前と変わらないのが実態です。「高齢者の結婚の発生」による平均初婚年齢の上昇を「晩婚化=適齢期年齢の上昇」と捉えて、イメージだけで「男性の結婚は遅くても大丈夫」と思い込んでいる方が多いと結婚支援の現場の方からは伺いますが、そうであるならば、この勘違いこそが日本の未婚化の大きな原因のひとつとなっているようにも思います。
大谷さんは、「書類がいろいろあったので、整理しないといけないところもあったので、時期的にもうちょっと早めにしたかった」ともコメントされています。そのため、婚約は2023年にされているそうです。仮に本来は28歳での結婚希望があったということになると、日本で3番目に多い「超適齢期婚」を目指していたともいえるでしょう。
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