テレビ大量廃棄の闇、ブラウン管はどこへ--形骸化した家電リサイクル

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 ただ、同工場の年間調達量をはるかに上回る過剰ペースでリサイクルが進んでおり、国内のブラウン管の在庫は膨らむ一方だ。リサイクル業者にとっては、「今後数年かけて在庫を消化するしかない」。在庫を販売してリサイクル料の逆ザヤを解消できないかぎり、地デジ特需が十分に謳歌できない状況だ。

一方、こうしたリサイクル工場を利用した回収ルートは全体の3分の2にとどまる。残る大半は“買い子”と呼ばれる不用品回収業者が引き取っていると推測されているが、環境省は「正確な実態は把握できていない」という別の問題も露呈させた。



買い子の取引が増えリサイクル率減少へ

買い子とは、住宅地を車で巡回して、「家電を引き取ります」と集めて回る業者を指す。

その多くが個人事業主で、回収した家電は中古品引き取り業者や資源回収業者へと転売される。ある中古品引き取り業者は、「ブラウン管テレビの持ち込みは2年前と比べて2割増えた程度」と打ち明ける。

こうした業者はブラウン管テレビを買い子から1台100~300円前後で仕入れ、1台1000円程度で輸出している。ただ、関税や受像方式がネックとなり、ビジネスになる国はフィリピンやミャンマー、南米の一部に限られているという。「フィリピンなら、ソニー、シャープ、パナソニックが人気。それ以外は二束三文だから、なるべく引き取りたくない」とある業者は説明する。

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