高水準の賃上げ、新藤経済再生相「心強い」と歓迎 「5.28%」はみんなうれしくなる数字
新藤氏:大前提として、日銀関係者は何一つ喋っていない。報道が、こうではないか、ということで誰かが言うと、それがワーッと流れて、それに対する是非の議論が出てくる。やっぱりここはとても重要なところなので、日銀に(判断が)委ねられているわけだから、しっかりとした検討して最適な判断すると。このことに尽きると思う。
デフレ脱却をいつできるか
松山キャスター:日銀が今回金融政策の転換を決定したとしたら、これがデフレ脱却宣言につながるのかどうかというのも一つの焦点になっている。今の岸田政権がデフレ脱却宣言をどこかでするのではないかという観測があるが、どういう状況になったらデフレ脱却という宣言ができるのか。
新藤氏:私たちは、デフレ脱却をいつできるか、そして、新しい次の経済に移行する。それがいつそういう状態になったかということを常に検討している。大事なことは、ある一点の数字ではなくて、恒常的に物価が安定して上がっていき、それを上回る賃金が確保され、かつ、それをもとに業績も上がるし、消費も拡大するし、しかも、こういう状態が後戻りしないほど強くなっている。
安定した状態が作れると。その判断をしなきゃいけないので、まずは、今、そういう意味では力強さのある、本当に心強い動きがいくつも出ている。ついに投資も100兆円をあの超えた。33年ぶりの賃上げもあるし、株価も史上最高と。そういうなかで、これは後戻りしない状態で、きちんとこれが社会通念として定着するか。そこまで、しっかりと応援したいと思う。