高水準の賃上げ、新藤経済再生相「心強い」と歓迎 「5.28%」はみんなうれしくなる数字

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以下、番組での主なやり取り。

梅津弥英子キャスター(フジテレビアナウンサー):この大手企業中心に高い水準の賃上げが相次ぐ状況をどう見ているか。

「みんなうれしくなる数字」

新藤義孝(経済再生相):非常に心強いと思っている。そして大事なことは、大企業の、また、組合の皆さんとの交渉がいい数字になった。であるならば、それをいかに全国のそれぞれの裾野へ、地方や中小企業、それから、一人親方とか、そういういろんな方たちがいる。そこまで裾野を広く賃上げをどうやって構造的に実現させるか。これは私たちの課題だと思っている。

松山俊行キャスター(フジテレビ政治部長・解説委員):(賃上げ率)5.28%という賃上げの数字は予想外にいい数字と受け止めているのか。

新藤氏:これはやっぱり、みんな嬉しくなる、そういう数字だと心強く思う。

後藤達也(経済ジャーナリスト):5.28%は本当に強い数字。事前に市場のエコノミストが見ていた数字よりもかなり高い感じになっている。やっぱり企業もかなり稼いでいるし、人手不足も強まっているので、しっかり人を確保するためという観点で、今までと違う力学で賃金設定が行われているという感じだ。去年、今年だけじゃなくて、割と持続していく可能性は高いかなと思っている。ただ、中小企業に関しては、いろいろハードルもあるとは思うが。

後藤達也
(写真:FNNプライムオンライン)

松山キャスター:日銀が今月19日までにマイナス金利を解除するという、大きな政策転換を図る可能性があるとの指摘が出ているが、こうした経済状況、賃上げも非常に高い水準で推移するなかで、今の経済状況と照らし合わせて、今後の日銀の判断をどういうふうに見るか。

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