子どもの絵を見たら、ぜひほめてあげてください。内心は「下手だなあ」と思ってしまうこともあるかもしれませんが、そういうときも部分に注目すればほめられるところが見つかります。「犬の描き方が迫力あって、本当に動き出しそうだね」というようにほめます。あるいは、「ここは立体感が出てるね。どうやって描いたの?」と聞いてあげるのも効果的です。
そして、さらに、絵を上手に飾ってあげるなどして、大切に扱ってあげるといいですね。安いものでいいので、額縁に絵を入れて飾るとすごく見栄えがして、子どもは喜びます。
読書記録でしたら、1年間で読んだ本のタイトルなどが書いてあると思います。それを見て「たくさん読んだね」とほめたり、あるいは「この本は、お父さんも子どもの頃に読んだよ」というように、いくつかの本を話題にしてみたりするといいですね。また、ちょっと注意深く見れば、その子の好きな本の傾向がわかるので、春休みにそういう本を買ってあげたり図書館で借りたりするのもいいと思います。
また、身体の成長の記録もぜひ有効活用しましょう。子どもは大人と違って身体が大きくなることに純粋な喜びを感じますので、「1年前より身長が6センチも伸びたね!」と一緒に喜んであげましょう。
また、その子が6年生でしたら1年生の入学時と比べるのもお勧めです。1年生のときと比べて30センチ伸びていたら、ものさしや巻き尺などで実際にその長さを示してあげるといいでしょう。「こんなに伸びたんだ!」と感じられて、自分の成長を実感できるはずです。
また、以前履いていた靴や着ていた服と今のそれを比べるのもいいでしょう。入園時のモノと卒園時のモノ、小学校入学時のモノと卒業時のモノ、それらを比べれば自分の成長が一目瞭然です。親御さんにとっても感慨深いものがあると思います。
ほめられる要素はいくらでもある
子どもが学校から持ち帰ったがんばりカード、がんばり賞、賞状などにも1年間の子どもの足跡が残っています。ぼんやり見ていると気づきませんが、よく見ればそこに親が知らなかった学校での子どものがんばりが表れているはずです。ですから、それを話題にして子どもの話を聞いたりほめたりしましょう。しばらく壁に貼るなどして飾ってあげるのもいいでしょう。または、それらを手に持つなどして記念撮影するのもお勧めです。
また、学校で勉強したプリントやワークなどにも、ほめられる要素はいっぱいあるはずです。それらも、親の知らないところでけっこうがんばっていたという証拠なのです。
子どもの成績表は叱る材料にしないことが大切です。それを見て叱ったとしても、それで改善することはまずありません。それよりも、何かしらほめられる部分を見つけてほめてあげてください。もしそれができないなら、あえてスルーしましょう。
それ以外にも通信教育などをしている場合は、やり終わったものを積み重ねるなどして、頑張った足跡を自覚できるようにしてあげましょう。
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