大崎駅、ビジネス拠点に変貌した「鉄道の町」の今 再開発で利用者急増、山手線の車両基地もある

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コロナ禍により成田空港へのリムジンバスが運休するなど苦戦は続いているが、中・長距離バスが発着する大崎駅西口バスターミナルも2015年に開業している。

大崎駅西口バスターミナル
大崎駅西口バスターミナル(筆者撮影)

車両基地があるため山手線には「大崎止まり」の列車もあって、駅名は知られていても、毎日決まった通勤客しか乗り降りしない。山手線だけの駅で乗り入れるほかの鉄道もない。

埼京線・湘南新宿ラインのホームも新設

そんな大崎駅も、2002年12月1日にりんかい線が開業して大崎支線との分岐点となってホームが新設され、埼京線との相互直通運転が始まってから変わった。

同時に、前年に運転を開始していた湘南新宿ラインも大崎に停まるようになって乗換駅としての重要性が増し、再開発にも弾みがついた。2022年3月のダイヤ改正では、通勤客向け特急「湘南」のうち、新宿―小田原間運転の列車がすべて大崎に停まるようになっている。

駅周辺の再開発の進捗もあいまって、乗車人員も1980年代後半から急増。それまで2万人台後半程度だったのが、すぐ4万人、5万人と伸び、コロナ禍前の2019年には17万7000人あまりとなったのだから、まさに激変である。この数字は、JR東日本の各駅の中では、上野に次ぐ14位に当たる。「鉄道の町」「工業の町」から「副都心」への発展ぶりがわかる。

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土屋 武之 鉄道ジャーナリスト

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つちや たけゆき / Takeyuki Tsuchiya

1965年生まれ。『鉄道ジャーナル』のルポを毎号担当。震災被害を受けた鉄道の取材も精力的に行う。著書に『鉄道の未来予想図』『きっぷのルール ハンドブック』など。

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