親も思い悩む「受験に落ちた子ども」に掛ける一言 どう声掛けする?子供が前向きになる言葉とは

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失敗は、人を強くします。僕は2浪して東大に行った人間ですが、1浪で東大に不合格になったときには、本気で「このまま死のうか」と思いました。それくらい追い詰められて、それくらいつらかったのですが、だからこそ、あの経験が今の僕を強くしてくれていると思っています。どんなにつらいことがこの先起こっても、あのときの経験があるから、耐えられるし、また次の挑戦ができる、と。

でも、現実問題として、「また次の挑戦をすればいいよ」と不合格になった人に言ったとしても、まだ「新しい挑戦」ができるほど、すぐに切り替えられるわけではないと思います。

「人生なんて適当でいいんだ」

そんなときによく僕が言うのは、「人生なんて適当でいいんだ」ということです。

なぜ1つの挑戦の失敗を多くの人が引きずってしまうのかと言えば、人生において、その挑戦がとても重いものだと感じてしまっているからだと思います。

「大学受験で落ちたら、もう自分の人生はおしまいだ」くらいのテンションで、その挑戦を重いものだと捉えてしまっているから、人生おしまい、といったような偏った思考をしてしまうのだと思います。

実際はそんなことはなくて、大学受験に合格しようが不合格になろうが、とても嬉しい気持ちになったり、とても悲しい気持ちになったりするとは思いますが、それでも結局、一時的なものでしかありません。

合格したら合格したで慌ただしい毎日が待っていて、不合格になったら不合格になったで、次の新しい喜びが待っている。その悲しみを一時的なものだと考えられないから、不合格という失敗を、過剰に重く感じてしまうのだと思います。

だからこそ、不合格だった子に対しては「人生なんて適当でいいんだ」と伝えてあげるのが有効なのだと思います。不合格になったって、また来年頑張ればいい。また新しい挑戦をすればいい。それくらいの適当なテンションでいればいいのだと思います。

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