親も思い悩む「受験に落ちた子ども」に掛ける一言 どう声掛けする?子供が前向きになる言葉とは

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個人的な趣味の話なのですが、僕は西尾維新という作家の「恋物語」という小説が大好きです。

そのワンシーンに、こんなセリフがあります。(ネタバレになるのが嫌なので、一部のセリフのみ抜粋します)

「……そんな、とっかえひっかえみたいな―――。あれが駄目ならこれで行こうみたいな、適当なこと、してもいいの?」(中略)

「いいんだよ、人間なんだから。」

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あれが駄目ならこれでいこうみたいな、適当なことをしてもいい。僕は学生時代、この言葉にとても衝撃を受けたのを覚えています(この小説のラストシーンはまさに不合格になった人が読んで、明日に向かう力をくれる、素晴らしいものなので、ぜひ気になった人は読んでみてください)。

不合格でも、変わらない日常が待っている

不合格になったって、大きな失敗をしてしまったと感じたって、それでも変わらない明日が待っているし、一度の失敗で人生が大きく変わってしまうようなことも、あまりありません。

不合格になってつらかったとしても、好きな漫画の次の展開がどうなるかは気になりますし、好きな子から告白されたら舞い上がってしまうことでしょう。

人生なんて適当でいいし、そう思って生きている人ほど、次の挑戦に向かって走っていくことができるものです。さらに、失敗を多く経験している人であればあるほど、次の挑戦はよりよいものになるはずです。

今回不合格になった人が、また新しい次の挑戦をして、今度こそいい結果を得ることを、祈っています。

受験勉強や、子供への教育など、西岡壱誠さんへの質問を募集しています。こちらの応募フォームからご応募ください。
西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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