【産業天気図・自動車】一部を除き収益源の北米が好調。増益基調は続く

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自動車業界は今後も順調に増益路線を走ることになりそうだ。
 国内市場は、軽自動車の順調、登録車の停滞という構図が続きそう。比較的単価の高いミニバンが減速ぎみの一方、利幅の薄い軽やコンパクトカーの拡大で、利益率的には下方圧力がかかる。
 ただ、自動車業界の半分以上の利益を稼いでいるのは北米市場。同市場が勝負の分かれ目だ。昨年来のガソリン高でその行方が心配されたが、売れ行き不振は米GMやフォードが得意とする(燃費の悪い)大型SUV(スポーツ多目的車)に集中。低燃費の乗用車や小型・中型SUVを得意とする日本車は、むしろ販売好調が続きそうだ。
 今年1~2月の北米販売台数を見ても、トヨタ自動車<7203.東証>が前年同月比7.7%増、ホンダ<7267.東証>が14.1%増、マツダ<7261.東証>が10.3%増、スズキ<7269.東証>が36.1%増と好調組は多い。一方、日産自動車<7201.東証>はライトトラックが停滞し、0.7%増と元気がなく、富士重工業<7270.東証>は「レガシィ」や中型SUV「B9トライベッカ」が低迷し3.1%減と減少が続く。
 円安効果の一巡や増産投資拡大による償却負担増などをこなし、06年度も増益を続ける企業が多くを占めるだろう。
【野村明弘記者】


(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

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