「生産性低い」が一発逆転、できる上司"3つの質問" 生産性が伸び悩む組織は会話に「数」が足りない
適切な会話をしていないということは、適切な情報共有がされていないということです。適切な情報共有がされていないということは、組織全体として適切な行動ができないことになります。
組織全体として適切な行動ができなければ、その組織が成果をあげることは100%ありません。つまり組織を変えるためのキーファクターは会話なのです。
日本の企業は「数会話」が足りない
ただし、単に会話を増やせばいいというものではありません。無理やりお喋りする時間を増やし、雑談上手な組織を目指した結果、成果が飛躍的にアップしたなどという話は(少なくとも私は)聞いたことがありません。
では会話をどう変えればいいか。数字が入った会話に変えるのです。私は、このように数字を入れた会話のことを「数会話」と呼んでおり、大手企業の組織改革や人材育成に活用しています。
具体例を挙げると、「すいません、ちょっと時間もらっていいですか?」という発言を、「すいません、3分だけ時間もらっていいですか?」に変えるということです。
比較してみれば、ビジネスコミュニケーションの正解は後者であることは誰でもわかります。
こんな簡単なこと、誰でもできると思われるかもしれません。こんなことで人材育成ができるなら誰も苦労はしないと思われるかもしれません。
しかしその「こんな簡単なこと」が組織全体で徹底されている企業は日本にほとんどありません。
「ちょっと」「けっこう」「かなり」「そこそこ」「ヤバい」「エグい」……。プライベートで使う分にはまったく問題ないのですが、これらはビジネスの会話で使う言葉ではありません。
ビジネスの会話ができない人材や組織が、DX推進や採用活動の最適化で悩んでいる。失礼ながら、私にはこれがとても滑稽に見えます。
そんなことで悩む前に、見直すべきことがあるのではないか。会社として統一するべきことがあるのではないか。そう思うのです。
数会話をする。このシンプルな文化がとても重要です。とはいえ、組織の文化はいきなり変えようと思って変えられるものではありません。そのため、数会話が自然にできるようになるための仕掛けは、数会話そのものよりももっと重要です。
では、その仕掛けとはどのようなものなのかが気になるところでしょう。
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