「X2/iX2」新型のBMWは何がどう新しいのか? メルセデスに先駆けヒットしたSACの進化系

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

iX2は494Nmもの最大トルクを持つだけあって、「スポーツ」だとややクイックすぎると感じる場面も。その下には「パーソナル(コンフォート)」と「エフィシエント(エコ)」などのドライブモードも設定されているので、力の出方がゆるやかになるエフィシエントでも十分だと感じられた。

ひと目でBMWとわかるデザインだが、ワイドなディスプレイを始め未来感に溢れる(写真:BMW)
ひと目でBMWとわかるデザインだが、ワイドなディスプレイをはじめ未来感に溢れる(写真:BMW)

X2 M35i xDriveは、ガソリン仕様の中でもスポーティな仕様。2.0リッターエンジンの最高出力221kW/最大トルク400Nmというパワーは、コンパクトなボディに対して十分すぎるほど。市街地だとこちらも「エフィシエント」で十分、きもちよいトルク感が味わえる。もちろん。ヤル気のあるときは「スポーツ」をどうぞ。

2つのモデルを実用性の面から比較すると、ガソリン仕様は床下に駆動用バッテリーを搭載していないため、床が掘ってあってフットルームがかなり広め。荷室も大きい。しかも、後席シートが前後にスライドするので、使い勝手がよい。大きなバッテリーを搭載するiX2では、こうした部分にどうしても犠牲が出てしまう。

ガソリン車の特権でもあるフロア下の収納スペース(筆者撮影)
ガソリン車の特権でもあるフロア下の収納スペース(筆者撮影)

LinuxからGoogleへの変更も興味深い

X1とX2は「新世代」と呼ばれる。その理由は「BMWオペレーティングシステム9」と呼ばれる、新開発のOSがインフォテインメントシステムに採用されたところにある。

新型5シリーズや7シリーズのシステム(OS8.5)は、Linuxベースで開発されているけれど、OS9からはGoogleベースに変更。ダイヤル型コントローラーはなくなり、タッチアンドボイスと呼ばれる、画面操作と音声入力が大々的に採用されている。

2000年代から採用されていたダイヤル式のコントローラーがなくなったコンソール(写真:BMW)

このシステムは、日本車よりはるかに進んでいて内容的にもおもしろいので、稿をあらためてリポートしよう。

日本での価格はX2 xDrive20i M Sportが628万円、 X2 M35i xDriveが810万円、 そしてiX2 xDrive30 M Sportが742万円である。

この記事の画像を見る(15枚)
小川 フミオ モータージャーナリスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おがわ ふみお / Fumio Ogawa

慶應義塾大学文学部卒。複数の自動車誌やグルメ誌の編集長を歴任。そのあとフリーランスとして、クルマ、グルメ、デザイン、ホテルなどライフスタイル全般を手がける。寄稿媒体は週刊誌や月刊誌などの雑誌と新聞社やライフスタイル誌のウェブサイト中心。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事