「やる気なくても勉強はかどる」スゴい"脳の取説" 「忙しくて誘惑が多い大人」こそ試してほしい
なぜそんな話を持ち出したかといえば、感情の過大評価は先延ばしにも関係があるからだ。
勉強だって同じ。取りかかることさえできれば、自分が思っていたほど面倒ではないとわかるものなのです。(273ページより)
自分を「やめてもいいから始める」気にさせるには、「5分間だけ勉強しよう。それで嫌になったら、やめてもいい」と自分に言い聞かせることが大切であるようだ。
また、席について勉強するのが難しい場合は、「今日のやることリストをつくろう。リストをつくり終えて休憩したくなったら、すればいい」と考えればOK。
ただしリストをつくったあとで休憩したいと感じたら、本当に休憩をとるようにすることも重要。肝心なのは、「すぐにやめてもいいのだ。取りかかるだけなら難しいことではない」と思えること。いわば、自分に負担をかけすぎないことが重要なのだろう。
誘惑をごほうびにする
著者によれば、以下のメソッドは「最後の頼みの綱」。勉強しないといけないのに、他にどうしてもやりたいことがある場合の妥協案だそうだ。先延ばしを誘うものに時間の制約がある場合、とくに効果を見込めるという。
自分の好きなスマホゲームの「限定イベント・アップデート」が数時間前に実施されたとき、あるいは、応援しているスポーツチームの試合があるとき。
誘惑が何であれ、問題は勉強をするのが嫌だとか、誘惑となるものが素晴らしすぎるという点にあるのではありません。そうではなく、後からもう経験できないことを取り逃しているのでは……という気になってしまうことが問題なのです。(282ページより)
したがって、勉強に関することだけでなく、イベントの予定などもスケジュール帳に書き込むことが重要な意味を持つのである。そうすれば、書き込まれている日時に他の予定を入れることもなくなるため、先延ばしも少なくなるというわけだ。
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