新日本プロレスの「闘う広告塔」棚橋新社長の胸中 猪木、坂口、藤波に続く「レスラー兼社長」が語ること

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棚橋新社長が語る新日本プロレスのこれからとは?(写真提供:新日本プロレス)
2023年12月23日、新日本プロレスに新社長が誕生した。当日開かれた臨時株主総会・取締役会で2020年から社長を務めていた大張高己氏が退任し、新たに第11代目社長としてプロレスラー棚橋弘至氏が就任した。
藤波辰爾氏以来、19年半ぶりのレスラー兼任社長となった棚橋氏は長年、団体の大黒柱としてプロレス界を支えてきた自他ともに認める「100年に一人の逸材」。新社長に就任した彼の胸中に迫った。(今回は前編・後編記事の前編です)

「2015年頃から社長になりたいなと考えていた」

――棚橋さんは以前から「いつか社長になったら」と語っていました。いつから新日本の社長になりたいと思っていたのでしょうか。

もともと経営者になるとは考えていませんでした。レスラー引退後は、トレーニングジムでも経営しようかと思っていたくらいです。ただ周囲に聞くと、2015年頃に「社長になる」と言い始めていたそうです。そう聞いて思い出したくらいですが、現実になったということは、言霊みたいですね。

――どこの社長かはともかく、10年近く前から意識されていたわけですね。新社長就任の記者会見では「木谷高明オーナーから打診があった」とのことですが、率直にどのように思われましたか?

社長就任の打診は昨年の11月、木谷オーナーから直接ありました。しかし、まだレスラーとして現役で、チャンピオンを目指したかったので、少し迷いました。が、少しだけ考えて、その日のうちに引き受けました。社長とレスラーの二刀流という言葉が、浮かんだからです。

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