名鉄三河線「海線」廃止区間、車社会でどう変貌? 代替バスの運転経路とは異なる人の流れも

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2024年1月26日に訪問した時には碧南駅前は駅前広場の整備工事中。ふれんどバスの乗り場も仮設停留所へ移っていたが、2月10日に三河線の改札口の向かいに戻された。周囲も再開発の途上にある。駅自体は2019年に改築されており、隣接して碧南市が建設した電車・バスの待合室がある。

碧南高校行きのふれんどバス
碧南市内を走る碧南高校行きのふれんどバス(筆者撮影)

ふれんどバスの朝の碧南高校行きを観察してみると、やはり高校生の利用が目立つが、駅で下車して電車に乗り継ぐ流れもある。ふれんどバス沿線には途中の一色にも高校があり、吉良高校行きにも高校生が乗り込む。典型的なローカルバスの利用客層だ。

碧南駅9時発の吉良吉田行きで、まず平坂(へいさか)を目指す。廃止区間で唯一、列車交換が可能だった三河平坂駅があったところだ。乗客は3、4人。この時間だと高校生はいない。

碧南市内を直進するバス

三河線は碧南市内をS字状に走っていたが、バスは市街地を駅からほぼまっすぐ進み、すぐに棚尾橋で矢作川を渡る。廃止された玉津浦、三河旭の両駅に対しては、ふれんどバスはフォローしていない形だが、碧南市の無料コミュニティバス「くるくるバス」がそれを補っている。

碧南市のくるくるバス
碧南市のコミュニティバス「くるくるバス」(筆者撮影)
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