名鉄三河線「海線」廃止区間、車社会でどう変貌? 代替バスの運転経路とは異なる人の流れも

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

碧南駅は市の南部に位置する。市役所などは碧南中央駅のほうが近い。知立―碧南間は普通のみ2両編成の15分間隔運転が基本だ。ラッシュ時は4両に増結され、比較的輸送量は多い。それに対し廃止区間の末期は、1時間に1本運転のレールバスが基本となっていて、碧南で輸送量の大きな段差が生じていた。

代替バスは「ふれんどバス」との愛称が付けられており、おおむね鉄道時代にならったダイヤを実施している。このバスは、碧南市と西尾市で結成された運行協議会による運行だ。名鉄バスに委託されており、一般的な路線バスの車両が充当されるため、一見、コミュニティバスには見えない。車内放送でも「名鉄バスふれんどバス線」と案内される。

吉良高校行きふれんどバス
碧南駅前で発車を待つ吉良高校行き「ふれんどバス」(筆者撮影)

バスは高校まで直通

運行区間は碧南側で碧南高校、吉良吉田側で吉良高校まで、廃止区間を越えて延長されており、通学の便が図られている。運賃は大人200円、小児100円均一で、manacaやTOICAなど、全国相互利用サービス対応の交通系ICカードが利用できる。

2020年にICカードが導入される前は、6歳から17歳(高校生)までは小児扱いと、独特な運賃区分になっており、やはり高校生の通学輸送に最大限配慮されていた。現在は小学生が小児、中学生以上は大人と一般的な区分だ。

碧南駅前広場の工事看板
碧南駅前広場は改修工事を実施中(筆者撮影)
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事