楽天・三木谷の自尊心、経団連を去った真意

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 また、英語の社内公用語化で話題を呼んだように、三木谷社長の関心は、完全に楽天の国際進出に向いている。米欧、アジア、南米と矢継ぎ早に拠点を展開しているが、海外での競争に、少なくとも経団連の支援は役に立たない。

一方、経団連は脱退したが、三木谷社長自身は、政治的な活動には関心が高い。09年の薬事法改正の際には、医薬品のネット通販規制反対のため、永田町・霞が関での働きかけを積極的に展開した。

ネットを使った政治献金サービスも業界の先頭に立って推進しているうえ、傘下のウェブサイトでは、政治ニュースや言論発信なども強化している。

経団連脱退に絡んで、このままでは、日本経済はグローバルスタンダードから取り残されてしまう、との危機感も訴えた三木谷社長。経団連のしがらみがなくなり、かえって、政治的な運動を活発化させるかもしれない。

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(丸山尚文 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済2011年7月9日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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