だからレッドソックス上原は40歳でも輝ける "雑草魂"を燃やし続けるには何が必要か
ドラフト1位で巨人入りした際、他のルーキーがプラダ、ルイ・ヴィトンといった「スーパーブランド」もののバッグを手にしていたのに、上原だけは、松坂屋百貨店の紙袋で入寮した。
「ぼくは雑草ですから…」
プロ1年目から20勝4敗で最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最多勝率の投手4冠を獲得し、新人王、沢村賞にも輝いた。野球のエリートでなかった右腕は、一気にシンデレラストーリーを描いていったのだ。
今も語り継がれる大体大の『上原ロード』
米大リーグ移籍後はボルチモア・オリオールズ、テキサス・レンジャーズと渡り歩いた。そして、レッドソックス3年目になった今年5月10日(現地時間)のトロント・ブルージェイズ戦で挙げた今季6セーブ目は、日米通算100セーブ目の区切りになった。通算100勝&100セーブに到達した。
日米通算では斎藤隆に続く2人目。日本では江夏豊、山本和行、斎藤明夫、郭源治、大野豊、佐々岡真司に次ぐ7人目の記録で、日米両球界で成功したことを証明してみせた。
恩師の中野は「大学のグラウンドではライト、レフトのポール間を走り続けた。あいつが走った後は草が生えなかった。『上原ロード』だ」と笑った。
メジャー6年目の今季も順風満帆ではない。今年はスプリングトレーニング中に左太もも痛で故障者リスト(DL)入り。そこから復活して、不惑男は投げ続ける。その心の奥に燃えるような〝雑草魂〟を秘めながら。
(敬称略)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら