バーガーキング「増やそう」施策が秀逸すぎる理由 街のスキマを見つけるトレンドにマッチしている

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巧みなPR戦略と、それを支える品質と価格

とはいえ、バーガーキングは、こうした飛び道具的なPR戦略だけを行っているのではない。このような施策が功を奏するのも、地に足のついた製品の良質さがあってのことである。

その点、バーガーキングは、日本上陸当初から話題であった「ワッパー」の大きさや、一般のハンバーガーチェーンではあまり見られない直火焼きによるパティの製造など、品質や製品へのこだわりも忘れていない。

また、近年マクドナルドが値上げを繰り返す中で、当初は「割高」といわれていたバーガーキングの製品も他のハンバーガーチェーンと価格的な勝負ができるようにもなってきた。独特なPR戦略を支えるその他の施策も十分揃ってきているのだ。

2月5日からはじまる「バーガーキングを増やそう」キャンペーン。これによって、バーガーキングの店舗は、日本のハンバーガー界にどのような影響を及ぼしていくのだろうか。

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谷頭 和希 都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家

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たにがしら・かずき / Kazuki Tanigashira

都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家。1997年生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業、早稲田大学教育学術院国語教育専攻修士課程修了。「ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾 第三期」に参加し宇川直宏賞を受賞。著作に『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』 (集英社新書)、『ブックオフから考える 「なんとなく」から生まれた文化のインフラ』(青弓社)がある。テレビ・動画出演は『ABEMA Prime』『めざまし8』など。

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