バーガーキング「増やそう」施策が秀逸すぎる理由 街のスキマを見つけるトレンドにマッチしている

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バーガーキング
「バーガーキングを増やそう」キャンペーンが話題に。なぜこの施策が秀逸なのか、3ポイントから解説します(編集部撮影)
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小売業の成否を決める大きな要因に「立地」がある。これまで、さまざまな経営者たちが店舗の立地をめぐって悪戦苦闘してきた。小売りの歴史は「立地」の歴史だといってもよい。

そんな立地をめぐって、興味深いニュースが飛び込んできた。ハンバーガーチェーン・バーガーキングのキャンペーンだ。

バーガーキングを増やそう
空き物件探しを、キャンペーンに活用して話題に(出所:バーガーキング)/外部サイトでは写真をすべて見られない場合があります。本サイト(東洋経済オンライン)内でご覧ください

同社が展開する予定の「バーガーキングを増やそう」という取り組みは、顧客から、バーガーキングの店舗にふさわしい物件を集める、というもの。その物件が本当にバーガーキングになれば10万円が贈呈され、出店されなくてもお得なクーポンがもらえる。

発表と同時に多くのSNSユーザーから「天才的な企画」といった声が上がり、にわかに話題となっている。

今回は、このバーガーキングのキャンペーンがどのように優れているのかを解説していこう。

近年、好調のバーガーキング

まず、大前提としてバーガーキングの近年の業績とこのキャンペーンについて見ておこう。

近年、バーガーキングの店舗は増えている。2024年2月には全国で215店舗になる予定で、店舗数はこの3年で倍増。売り上げでいえば、毎年、前年比130%以上を達成している。

こうした中で今回のキャンペーンが打ち出される予定だ。このキャンペーンは、公式のホームページ上で行われ、2月5日(月)13時から開かれるフォームに、「ここにバーガーキングがあったらいいのに!」という空き物件の情報を入力する。物件の審査・選定・契約には6〜10カ月がかかり、その結果、成約となった物件を紹介した人には10万円が贈呈される(同じ物件が紹介された場合、応募フォームに入力したのが早い人に贈呈される)。簡単に言えば、物件情報を入力して待つ、それだけだ。仮に紹介した物件が成約しなくても、お得なクーポンが贈呈される。

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