2代目社長「社員は敵でなければよい」の真意 先代についてきたベテラン社員との信頼の築き方

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パソコンを買い替えるときには経理部のものから新しくするようにしました。しかも、私が一連の改革の中で自ら稼いだお金から出すことにして、経理には「自分たちが管理する会社のお金は出さなくていいよ」ということにしました。

すると、経理部はその恩恵を最初に実感する。するとすぐには味方にはならないけれど、邪魔はしないようになるのです。

どんなに会社にいいことをしようと思って動いても、「わかりました、ついていきます!」なんてドラマのようにきれいなストーリーにはなりません。しかし、敵にさえならなければ、「手伝いはしないけど、やりたいなら勝手にやってれば」になっていく。私はそれなら十分と思っていました。

変革しきれない会社は実行が甘い

信頼関係ができあがったところで、さまざまな施策を打ち出して徐々に変革していきました。

借金が減っていくと、自然と社内の空気はよくなっていきます。取引先からの催促がなくなる経理だけでなく、給料の遅配もなくなるので、会社がよい方向へ向かっていることが、全社員にも実感できるようになっていきます。

すると、「この社長の息子についていけばなんとかなるのかもしれない」と思ってもらえるようになっていきます。ここで初めて味方に近い状態になってくれるのです。

ここから働き方や福利厚生などに手をつけていき、社員の幸せ感がさらに増していくような施策を考えていきました。

私は2代目だったため、最初は小さな成功をつくって社員からの信頼を得て、味方を増やすことからはじめなければなりませんでしたが、創業社長であればその必要はありません。中小企業であれば、社長が面接して気に入った人を採用しているはずですから、大きく社長の考えとは違う人もいないはずです。

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