港区女子の投稿で波紋「高級すし店」どんな場所か 身だしなみや注文の仕方など気を付けたい点

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高級すし店でもマナーはそこまで格式張っていない。服装はスマートカジュアルであれば十分だ。ただしすしは生の魚を扱うため、香水は控えたほうがいいだろう。タバコももちろん厳禁だ。ちなみに日本料理やフランス料理、もしくは、そこまでの高級店でなかったとしても、通常の飲食店(風営法の対象ではない飲食店)であれば、香水やタバコは敬遠される。

高級すし店はカウンターが中心で、6席から10席程度。個室があれば、もう4席から6席くらい増える。

銘木の一枚板で作られたカウンターであれば高価であり、木材なので傷もつきやすい。腕時計やアクセサリーを外したり、スマホの置き場所には気をつけたほうがよい。ちなみにカウンターの奥にある一段高くなったところは、 “つけ台”と呼ばれる握ったすしが置かれる台だ。ここには客が勝手に物を置いてはいけない。

鮨屋 高級 カウンター
高級すし店カウンター。つけ台には勝手に物を置いてはいけない(写真はイメージ)(写真:Fast&Slow / PIXTA)

高級すし店では、自由にネタを指定できる“お好み”は行っていない。基本的には完全な“おまかせ”コースのみ。酒肴になるような“つまみ”と、“握り”から構成される。

つまみを出してから握りが提供されることがほとんどだが、交互に提供されたり、途中でつまみが提供されたりすることも少なくない。つまみと握りの割合も、すし店によってだいぶ異なるのだ。食べ終えた後には、まだ何か食べるかを聞かれ、食べたいと答えると用意できるネタが挙げられるので、その中からチョイスする。

お酒の値段が書かれていないことも

お酒はメニューが用意されておらず、口頭でのやりとりになることもある。用意されていたとしても、「いくらからだけ」と表記されており、明確な値段が記されていないこともある。

追加オーダーやお酒がいくらかなのか、現在どれくらいの金額になっているかは明示されていないので、知りたければ聞くしかないが、筆者はそのようなシーンを見かけたことはない。高級すし店に通い慣れた客は、暗黙の了解で、全体で大体いくらぐらいだと想定して食事しているのだ。

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