北朝鮮の対外貿易額が増加しているワケ 中国への依存が高まり貿易額全体の9割に
2014年の北朝鮮の貿易額が前年比で増加したという統計が出された。
韓国の大韓貿易投資振興公社(KOTRA)が6月5日に発表した「2014年度北朝鮮の対外貿易動向」によれば、北朝鮮貿易額は前年比3.7%増加した76.1億ドル(約9360億円)に集計されたという。
このうち、北朝鮮の輸出額は31.6億ドル(約3886億円)と前年比1.7%減少。輸入額は44.5億ドル(約5473億円)と同7.8%増となり、貿易収支は赤字となっている。
貿易額全体の9割が中国
また、貿易相手国としては中国がトップを占め、貿易額全体の90.1%を占め、圧倒的な存在感を示している。ほかには、ロシア(1.2%)、インド(同)、タイ(1.0%)と続いている。
北朝鮮は昨年からロシアとの経済協力関係を深め、鉄道や高速道路など大規模インフラ事業の実施など成果を上げているが、KOTRAのこの統計を見る限り、ロシアの存在感はまだ微々たるものということがわかる。
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