今から日本株を買いたい人に勧める3つの投資法 この長期上昇相場はあと2年続くかもしれない

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また、東京株式取引所ベースでも海外投資家は9557億円の買い越しで、これは同年6月の第1週以来。さらに、先物を含めると1兆4439億円の買い越しとなり、同年4月以来の規模だった。

これらでわかったことだが、今回の日本株急騰の理由はこの海外投資家の大量買いに尽きる。この原点は、PBR(株価純資産倍率)の改善など、ガバナンスコードに則った東京証券取引所の上場企業への要請であることも周知の事実だ。

「この相場はあと2年続くかもしれない」という連想

しかも各メディアが伝えるように、その買いの規模は2013年の「アベノミクス相場初期」を連想させるとなると、このエネルギーは大きく、そして継続することになる。また、アジアを中心に運用している資金がその中心を、経済不振の中国から日本に移しているというおまけもついている。何よりも利に敏(さと)い、中国の投資家自身が日本株を爆買いしていることで証明されよう。

これでは、日本株は下がりたくても下がらないのも道理だ。ファンド筋などはこの日本株の水準変化に慌てて対応しているわけだが、その買いによってさらに水準が上がると、それに対する強気ポジションをさらに積み増さねばならなくなるという具合だ。

筆者はこの「海外投資家の強気ポジションの構築が一段落するとき」が買い場と思っているが、この買いが次の買いを呼ぶ現象が続く限り、しばらく下げらしい下げはないということになる。

投資家の一部は、すでに昨年1~7月の日経平均約8000円高相場の中でも、とくに激しい上昇があった4月以降を連想している。また、「アベノミクス相場初期」並みの外国人買いとなると、同相場は2013年4月~2015年6月まで続いたことから、「今回の相場は当面の天井になるまであと2年(以上)も高いのか」ということになる。

実際、日米とも投資資金の一時的な預け先であるMMF(マネー・マーケット・ファンド)などの残高は最高水準に積み上がっており、「日経平均が3万6000円の水準になっても、やっぱり買わなければならないのか……」ということにもなる。

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