日本興亜損保・二宮新社長インタビュー 合併は選択肢の一つだが、現状では白紙

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

--NKSJグループに統合して約1年。この統合の評価は。

システムやリスクコンサルティングなど、予定していた子会社の合併は順調で、生命保険子会社の合併も予定通り今年10月に実施される。システムの統合、商品の共通化も来年10月の予定に向け順調に進んでいる。

統合の理念は「1プラットフォーム、2ブランド」。ここ(1プラットフォーム化)をスピード感を持って、本社機構や現場などに関して検討を続けている。この姿がより具体化してくると、ステークホルダーの方の理解も進むことになるだろう。

--損害保険ジャパンとの合併は、従来までは否定的だったが、5月のNKSJのアナリスト説明会では姿勢に変化が見られた。

用いた言葉は「組織再編」。合併と同義語ではない。1プラットフォーム化も組織再編をどうするのか、ということだ。合併については、今は考えてはいない。「選択肢にもならないか」と問われれば、決してそうではない。選択肢の一つではあるが、現状では検討したり、考えていることはない。

--現状では合併をせずに、「1プラットフォーム、2ブランド」の形がベストと考えているのか。

まずは「1プラットフォーム、2ブランド」をどこまで進化させることができるのか。認可を受けた二つの独立した保険会社であり、コアの部分で、一緒にすることが出来ない部分は当然あるが、どこまで1プラットフォームに近づけるか、が重要だ。

--本社機能の共有化を掲げているが、これはどんなイメージなのか。

まず、内部監査やコンプライアンス、リスク管理、調達部門や人事給与制度などが思い浮かぶ。これに加えて、今、思い浮かばないような点で、どこまで踏み込めるかを議論していくことになる。

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事