「吉本興業」創業のきっかけになった"驚きの一言" 吉本せいが仕事しない夫の一言を受けて覚悟

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また、売店でラムネやジュースなど飲み物がよく売れるように、あえて甘い物を売らず、おかきやせんべい、酢昆布やスルメなどしょっぱいものを重点的に売りました。「飲み物を売りたいならば、客の喉がよく乾くように仕向ければよい」という発想です。

お笑い帝国を築き上げることに

よくもこれだけ、アイデアが出るなあ、と感心してしまいますが、せいが芸事に興味がなかったことが、プラスに働きました。「客がウケるかどうか」とは全く違う「売り上げにどうつなげることができるか」について、常に頭をフル回転させることができたのです。

こうして、働かない夫を働かせるために始めた寄席ビジネスが、お笑い帝国「吉本興業」へと拡大していくことになるのですから、人生というのはわからないものですよね。

せいのように、「やりたいこと」よりも「やれること」を徹底することで、人生の道がひらける場合もあるのです。

吉本せい 吉本興業
(漫画:本書より引用)
心が折れないポイント
・相手には期待せずに、自分のやれることを考えよう
・サポート役に徹することで、むしろ主導権を握れることも
・どんな悪条件も、アイデア次第で逆手にとれる
真山 知幸 著述家

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まやま ともゆき / Tomoyuki Mayama

1979年、兵庫県生まれ。2002年、同志社大学法学部法律学科卒業。上京後、業界誌出版社の編集長を経て、2020年独立。偉人や歴史、名言などをテーマに執筆活動を行う。『ざんねんな偉人伝』シリーズ、『偉人名言迷言事典』など著作40冊以上。名古屋外国語大学現代国際学特殊講義(現・グローバルキャリア講義)、宮崎大学公開講座などでの講師活動やメディア出演も行う。最新刊は 『偉人メシ伝』 『あの偉人は、人生の壁をどう乗り越えてきたのか』 『日本史の13人の怖いお母さん』『逃げまくった文豪たち 嫌なことがあったら逃げたらいいよ』(実務教育出版)。「東洋経済オンラインアワード2021」でニューウェーブ賞を受賞。
X: https://twitter.com/mayama3
公式ブログ: https://note.com/mayama3/
 

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湯沢 としひと 漫画家、イラストレーター、似顔絵師

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ゆざわ としひと / Toshihito Yuzawa

漫画家、イラストレーター、似顔絵師。『漫画ハリ入門』(医道の日本社)、『発見!しごと偉人伝 教育者という生き方』(ぺりかん社)、『賢者に学ぶ、『心が折れない』生き方』(誠文堂新光社)などで漫画を担当。栃木県宇都宮市出身で、同市に伝わる無病息災の縁起物「黄ぶな」を主人公にした4コマ漫画「黄ぶな係長」をSNS上で発表。毎日新聞で取り上げられるなど話題になった。

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